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グアムの7月|独立記念日と解放記念日、イベント・交通情報

マリーン・コー・ドライブのパレードや、島の旗が掲げられた通りの写真

7月は独立記念日と解放記念日が続く重要な月

1年を通して祝日のない月も多いグアムですが、7月だけは事情が違います。 7月4日の独立記念日7月21日のグアム解放記念日、 2つの祝日が同じ月に並びます。しかもこの2つは重みがまったく違います。独立記念日が アメリカ全土で祝われる祝日をグアムでもそのまま祝うものであるのに対し、解放記念日は グアムだけの、そしてグアムにとって1年で最も重要な祝日です。パレード、フェスティバル、 花火、そして島じゅうの村祭りが集中するこの月は、良くも悪くも「混み合う7月」と 言えます。旅の計画を立てるなら、その理由を知っておいて損はありません。

独立記念日(7月4日)

アメリカ本土や50州と同じ7月4日、グアムでも独立記念日が祝われます。祝日が 週末に重なる年は前後の平日に振替となり、たとえば7月4日が土曜日にあたる年は、 前日の金曜日(7月3日)が振替休日になります。

グアムが本土と変わらず独立記念日を祝うのには理由があります。1950年8月1日、 トルーマン大統領が署名した「グアム基本法(Organic Act of Guam)」により、 当時グアムに住んでいた人々とその子孫にアメリカ市民権が与えられました。つまり グアムの人々にとって独立記念日は「よその国の記念日」ではなく、自分たち自身が アメリカ市民として祝う記念日なのです。当日は国旗掲揚式から始まり、パレードや マーチングバンドのパフォーマンス、家族や友人同士でのバーベキュー、ビーチでの 水遊びといった、本土と変わらない夏らしい過ごし方が島のあちこちで見られます。 海軍基地グアムのスマイ・マリーナで開催される「Freedom Rocks!」花火大会 (例年夜8時頃点火)のように、基地関連の施設が一般にも開放されるイベントが 開かれることもあります。

グアム解放記念日(7月21日)――島を代表する記念日

解放記念日パレードの様子、または海兵隊記念碑

グアムのカレンダーの中で、解放記念日ほど特別な日はありません。パレード、 フェスティバル、花火が島全体を巻き込んで行われる、文字通りグアム最大のイベントです。 けれどもそのにぎやかさの裏には、決して忘れてはならない重い歴史があります。

2年8ヶ月続いた日本占領

1941年12月8日、真珠湾攻撃とほぼ同時に、日本軍機がグアムを空爆しました。 その2日後の12月10日、日本軍が上陸し、島は占領されました。占領下でグアムは 「大宮島」、中心地ハガッニャ(アガニア)は「明石」、アサン村は「アサマ村」、 そして本ページ後半で紹介するハガット(アガット)村は「昭和村」と、それぞれ 改称されました。住民の男性はオロテ・ハラグアック両飛行場の建設などの労働に、 女性は農作業に動員され、1942年半ばに再開された公立学校では、生徒たちは 登校のたびに天皇への礼拝を強いられました。この占領は、1944年8月10日に 組織的な日本軍の抵抗が終わるまで、約2年8ヶ月間続きました。

1944年7月、収容所への強制移動と虐殺

米軍の上陸が迫っていた1944年7月10日、日本軍守備隊は島内全域のチャモロ 住民に対し、村を離れて島南部内陸の収容所へ移動するよう命じました。北は ヨナ、西はハガットからも、乳幼児から高齢者まで、わずかな荷物だけを持って 長い距離を歩かされたといいます。中でも最大の収容所「マネンゴン」は イリグ川の両岸に設けられ、最大で約1万5000人が収容されたとされています。 負傷や疲労、脱水、飢え、赤痢などの病気で命を落とした人も多いとされますが、 正確な犠牲者数の記録は残っていません。

この移動の混乱の中、南部マラッソ(メリゾ)近郊のティンタとファハでは、 7月15日・16日に日本兵による虐殺が起こり、あわせて40人以上のチャモロの 人々が命を落としました。さらに米軍上陸から2日後の7月23日には、スマイ村 近郊フェナ湖畔の洞窟で、10代後半を中心とする若い男女が殺害される事件も 起きています。米軍が上陸した7月21日以降も、内陸部ではこうした悲劇が 続いていたことを示す出来事です。占領期間全体を通じて、1,170人のチャモロ の人々が命を落とし、拷問・強制労働・性暴力などの被害を受けた人は1万 4,721人にのぼるとされています。

マネンゴン収容所そのものが米軍によって解放されたのは、島への上陸から さらに1週間以上経った7月30日から31日にかけてのことでした。多くの チャモロの人々にとって、本当の意味での「解放」は7月21日ではなく、 この日だったとも言えます。

1944年7月21日、そして戦闘の終結

1944年7月21日、米第3海兵師団がアサンに、第1海兵旅団がハガットに、 戦略拠点アプラ港を挟む形でそれぞれ上陸しました。上陸地点では激しい戦闘となり、Ga'an Pointでは上陸直後に多数の海兵隊員が犠牲になりました。米国国立公園局(NPS)は、7月21日から8月10日までのグアム戦で米軍1,880人が戦死または負傷死したとしています。日本軍側の死者数は資料によって差があるため、本文では単一の数字を断定しません。

「感謝を伝える日」から、島を代表する祝祭へ

終戦から間もない1945年、地域の教育者アグエダ・イグレシアス・ ジョンストンが米軍指導部を説得し、解放を祝う式典が開かれました。これが 最初の解放記念日です。1948年にはクイーンコンテストが始まり、1951年には 「ビル35」によって正式に法律で定められた祝日となりました。戦争の悲しみと 苦しみの中から生まれたこの日は、時とともに、チャモロの人々自身が自らの 強さとレジリエンス(回復力)を語り、次の世代へ受け継いでいくための日 へと育っていきました。

当日のパレード・フェスティバル

現在の解放記念日は、7月10日前後から21日まで、島内各地(カラグアック、 マンギラオ、アサン・ランディング、チャギアン、イナラハン、スマイなど)で 戦没者追悼式や記念ミサが分散して行われたのち、当日にクライマックスを 迎えます。メインイベントは、中心地ハガッニャのアデラップ(知事官邸)を 出発し、島を南北に縦断する幹線道路マリーン・コー・ドライブを通って パセオ・デ・スサーナまで進む、所要約5時間の大規模パレードです。前日・ 当日にはチャモロ・ビレッジで「解放ブロックパーティ」が開かれ、屋台や 音楽、各国の伝統芸能の披露でにぎわうほか、早朝の解放記念5Kラン・ マイルランや、夜の花火大会も恒例となっています。2026年(82回目)は 「Para I Onra, Para I Gloria(彼女の名誉のために、彼女の栄光のために)」 というテーマのもと開催されました。

パレードはマリーン・コー・ドライブという島の主要幹線道路 を長時間にわたって使用するため、当日この通り沿いは大きな影響を受けます。 開催時間や付随イベントの内容は年によって変わることがあるため、渡航が 近づいたらグアム政府観光局 公式サイトで最新情報を確認してください。

7月の村祭り――南部ハガット(アガット)村

ハガット村の海沿い、または夏祭りの行列の様子

解放記念日の主要な上陸地点のひとつでもあった南部の村、ハガット (アガット)では、7月に立て続けに2つの村祭りが行われます。ひとつは 「アワー・レディ・オブ・マウントカーメル」のフィエスタで、マウント・ カーメル・カトリック教会(157 South Eugenio St, Hågat, Guam 96915)を 中心に、例年7月中旬(2026年は7月11日)の夕方(午後5時頃)から、 聖母マリア像を担いだ行列が村を練り歩きます。行列のあとには、地元産の 新鮮な海の幸を中心とした祝宴「ゴプト」が開かれ、10月のウマタック村 のフィエスタと同様、観光向けではない地域に根ざした温かい祭りです。

もうひとつは、キリスト教の母たちの守護聖人とされる聖アンナ (Santa Ana)のフィエスタで、例年7月下旬に開催されます(教会が 年ごとに日程を決めるため目安。参照した情報源では7月25日とする 記載がありましたが、年によって前後する可能性があります)。ハガット 村は面積・人口ともにグアム南部の中心的な村のひとつで、17世紀の スペイン統治時代、反乱を起こした島民の入植地として整備された歴史を 持ちます。

7月の気候と熱帯低気圧への備え

スコールの降る空、または濡れた道路の写真

7月のグアムは、本格的な雨季の始まりです。日中の気温はおおむね30度 前後、夜間も26度程度までしか下がらず、蒸し暑さが続きます。月間の 降雨日数は19日前後、降雨量の目安は月288mm程度とされ、スコールのような 激しい雨が突然降ることも珍しくありません。

7月は雨季に入り、グアム周辺の熱帯低気圧活動が増えていく時期です。NWS Guamの長期統計では接近数は8〜11月に最も集中し、10月がピークですが、7月にも接近例があります。解放記念日の屋外行事では、強い日差しと急な雨の両方に備え、最新の気象情報も確認してください。

  • 屋外イベントに参加する日は、雨具・日傘の両方を車に積んでおく
  • 台風情報は毎日チェックし、進路によっては予定の変更も想定しておく
  • スコールで視界が悪くなりやすいので、車間距離を普段より広めに取る
  • マリーン・コー・ドライブ沿いは解放記念日当日、混雑・渋滞が特に激しくなるため、時間に余裕を持って移動する

7月にグアムへ行くなら、レンタカーは特に早めの予約を

7月は独立記念日・解放記念日という2つの祝日に加え、ハガット村の 村祭りも重なる、1年でも屈指の混み合う月です。パレード当日はマリーン・ コー・ドライブ周辺の交通量が普段以上に増え、南部への移動にも影響が 出ることがあります。料金・車種とも早い段階で埋まりやすい時期なので、 旅程が固まったら早めに比較・予約しておくと安心です。

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