グアム旅行を計画するとき、「ESTAが必要なのか」「Guam-CNMI ETAとは何か」と迷う方も多いのではないでしょうか。
日本国籍者が日本からグアムへ渡航し、グアムまたは北マリアナ諸島だけに45日以内滞在する場合は、無料の「Guam-CNMI ETA」を利用できます。
一方、有効なESTAをすでに取得している場合は、グアム旅行のためにGuam-CNMI ETAを追加で申請する必要はありません。
この記事では、Guam-CNMI ETAとESTAの違い、グアム到着前に必要な電子税関・検疫申告書「Guam EDF」について分かりやすく解説します。
ESTAとGuam-CNMI ETAの違い
米国には、一般的なビザ免除プログラム(Visa Waiver Program/VWP)とは別に、グアムと北マリアナ諸島を対象とした「Guam-CNMI Visa Waiver Program」があります。
日本はこの制度の対象国です。対象となるのは日本を含む12の国・地域(日本、台湾、韓国、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、英国、ブルネイ、マレーシア、ナウル、パプアニューギニア)で、観光または短期商用を目的として、グアムまたは北マリアナ諸島に最長45日間滞在できます。
この制度を利用する場合に必要となる電子渡航認証が「Guam-CNMI ETA(G-CNMI ETA)」です。米国の現行規則(8 CFR 212.1)では、2024年11月29日以降、Guam-CNMI Visa Waiver Programを利用する旅行者に事前の電子渡航認証が義務付けられています。
どちらを申請すればよい?
- 日本からグアムへ渡航し、グアムまたは北マリアナ諸島だけに45日以内滞在する場合:Guam-CNMI ETAを利用できます
- 有効なESTAをすでに持っている場合:Guam-CNMI ETAは不要です
- ハワイや米国本土を経由してグアムへ行く場合:ESTAまたは該当する米国ビザが必要です
- グアム滞在後にハワイや米国本土へ行く場合:ESTAまたは該当する米国ビザが必要です
- 46日以上滞在する場合:Guam-CNMI ETAは利用できません。渡航目的に合ったビザなどを確認してください
Guam-CNMI ETAで渡航できる範囲は、グアムと北マリアナ諸島に限られます。ハワイや米国本土など、米国内のほかの地域を経由・訪問する場合には利用できません。
なお、ESTAまたはGuam-CNMI ETAの承認は、米国への入国を保証するものではありません。最終的な入国可否は、到着時に米国税関・国境警備局(CBP)が判断します。
Guam-CNMI ETAの申請方法
申請は、米国税関・国境警備局が運営するGuam-CNMI ETA公式申請サイトから行います。
検索結果には有料の申請代行サイトが表示されることがあります。申請時は、URLが「g-cnmi-eta.cbp.dhs.gov」であることを確認してください。
基本情報
- 申請料金:無料
- 申請時期:予約・航空券購入前、または遅くとも出発5日前までをCBPが推奨
- 有効期間:原則として取得日から2年間
- パスポートの有効期限が2年未満の場合:原則としてパスポートの有効期限まで
- 滞在可能期間:1回の入国につき最長45日
- 有効期間中の利用:同じパスポートであれば複数回利用可能
CBPは、出発直前ではなく、余裕を持った申請を推奨しています。審査結果がすぐに出る場合もありますが、審査中となる可能性もあるため、早めに手続きを済ませましょう。
申請前に準備するもの
Guam-CNMI ETAの申請では、主に次の情報が必要です。
- 有効なパスポート
- 氏名、生年月日などの本人情報
- パスポート番号と有効期限
- 利用便などの渡航情報
- グアムまたは北マリアナ諸島での滞在先
- 45日以内の帰国・出国が確認できる航空券
- 連絡可能なメールアドレス
氏名やパスポート番号は、パスポートに記載された内容と完全に一致するように入力してください。
新しいパスポートが発行された場合や、氏名・国籍などの登録情報が変わった場合は、有効期間内であっても新しいGuam-CNMI ETAが必要です。
申請画面でエラーが出た場合
申請画面でエラーが表示された場合は、まず次の点を確認してください。
- 氏名やパスポート番号に入力間違いがないか
- 半角英数字で入力しているか
- 必須項目に未入力がないか
- メール認証が完了しているか
- すでに申請が受け付けられていないか
申請後は、受付番号を使って公式サイトから申請状況を確認できます。申請済みか分からない状態で、新しい申請を何度も作成するのは避けましょう。
手続き完了後は、受付番号と承認画面をスマートフォンに保存しておくと安心です。紙への印刷は必須ではありませんが、予備として用意しておくこともできます。
もう一つの必要手続き「Guam EDF」
グアムへ到着する旅行者は、渡航認証とは別に「Guam Electronic Declaration Form(Guam EDF)」の提出が必要です。
Guam EDFは、グアムの税関・検疫に関する電子申告書です。2025年2月4日から申告書は電子版に一本化され、紙の申告書は原則として使用されなくなりました。
Guam EDFの基本情報
- 申告サイト:Guam EDF公式サイト
- 入力時期:グアム到着予定時刻の72時間前から
- 対象者:グアムに到着するすべての旅行者
- 入力言語:英語
- 申告単位:同じ世帯の家族は1家族につき1通
ここでいう「家族」とは、同じ世帯で生活し、血縁・婚姻・ドメスティックパートナーシップ・養子縁組などの関係にある人を指します。家族以外の同行者は、それぞれ申告する必要があります。
日本など海外からの旅行者だけでなく、ハワイや米国本土などからグアムへ到着する旅行者も対象です。
入力後に表示される確認画面やQRコードは、スマートフォンに保存しておきましょう。
事前に入力できなかった場合は、グアム国際空港の手荷物受取エリアに設置された端末から手続きできます。ただし、到着後の混雑を避けるため、出発前に済ませておくことをおすすめします。
Guam EDFは、グアム税関検疫局公式サイトからもアクセスできます。
出発前チェックリスト
- 渡航先がグアム・北マリアナ諸島だけか確認した
- ハワイや米国本土を経由・訪問しないか確認した
- Guam-CNMI ETAまたはESTAのどちらを利用するか確認した
- Guam-CNMI ETAを利用する場合は、遅くとも出発5日前までに申請した
- パスポートの氏名・番号と申請内容が一致している
- 45日以内にグアムまたは北マリアナ諸島を出る航空券を用意した
- 渡航認証の受付番号と承認画面を保存した
- グアム到着予定時刻の72時間前以降にGuam EDFを入力した
- Guam EDFの確認画面またはQRコードを保存した
- パスポートが滞在期間中有効であることを確認した
よくある質問
グアム旅行にESTAは必要ですか?
必ずしもESTAが必要とは限りません。日本からグアムへ渡航し、グアムまたは北マリアナ諸島だけに45日以内滞在する場合は、無料のGuam-CNMI ETAを利用できます。ハワイや米国本土を経由・訪問する場合は、Guam-CNMI ETAではなく、ESTAまたは渡航目的に合った米国ビザが必要です。
有効なESTAを持っています。Guam-CNMI ETAも必要ですか?
有効なESTAを持っている場合、グアム旅行のためにGuam-CNMI ETAを追加申請する必要はありません。
Guam-CNMI ETAの申請はいつまでに行えばよいですか?
CBPは、予約・航空券購入前、または遅くともグアム出発の5日前までに渡航認証を取得することを推奨しています。審査中となる場合もあるため、出発直前の申請は避けましょう。
Guam-CNMI ETAは一度取得すれば何度でも使えますか?
原則として、取得日から2年間または登録したパスポートの有効期限まで、同じ渡航認証を複数回利用できます。ただし、新しいパスポートが発行された場合や、氏名・国籍などが変わった場合は再申請が必要です。
Guam EDFは1人ずつ提出しますか?
同じ世帯の家族で渡航する場合は、代表者が1家族につき1通提出できます。家族に該当しない同行者は、それぞれ申告が必要です。
Guam EDFはいつから入力できますか?
グアム到着予定時刻の72時間前から入力できます。出発時刻ではなく、グアムへの到着予定時刻が基準です。
まとめ
日本からグアムへ旅行する場合、渡航ルートによって必要な手続きが異なります。
グアムまたは北マリアナ諸島だけに45日以内滞在する場合は、無料のGuam-CNMI ETAを利用できます。有効なESTAを持っている場合は、Guam-CNMI ETAの追加申請は不要です。
ハワイや米国本土を経由・訪問する場合は、ESTAまたは渡航目的に合った米国ビザを準備してください。
また、渡航認証とは別に、グアムへ到着するすべての旅行者はGuam EDFの提出が必要です。Guam EDFは到着予定時刻の72時間前から入力できます。
制度や運用は変更される可能性があるため、出発前に必ず以下の公式サイトで最新情報をご確認ください。